Michel CHAPUIS ( ミシェル・シャピュイ, 仏. 1930〜  )

フランソワ・ロベルデ: フーガ と キャプリス/ミシェル・シャピュイ (イル・シュル・ソルグ および マノスク)
François Roberday - Fugues et caprices
Michel Chapuis - l'Isle sur Sorgue & Manosque

Harmonia Mundi (F) HMO 30 530, (D) HMSO 530 530 (LP)
(廃)
;  (準備中) Toku ☆☆1/2


ティトゥルーズ/ミシェル・シャピュイ (サンセヴラン教会、パリ)
TITELOUZE
Michel Chapuis à l'Orgue Saint-Séverin de Paris
avec Ensemble vocal sous la direction de Stépahane Caillat

Harmonia Mundi (F) HMO(S) 30.570 (LP)
(廃) - Rec: 196_?
●シャピュイ初期の名演のひとつ。近年の「exultet coelum」だけの録音を聴くと、 シャピュイの境地としては必ずしも最善に至っていないかもしれないが、ティトゥルーズを行き過ぎなく和声の豊穣な美しさに磨き上げ、音楽の滋味溢れる浸透性を持たせることが可能なのは、シャピュイが一番である。現存するまとまったティトゥルーズ録音の中ではベスト。('03.08.07 修正) Fugetzu 1/2 ;  ●フランス・オルガン音楽の父と呼ばれるティトゥルーズ。その高雅だが、いわば骨格だけとも言える音符に豊かな肉付けを施すことができる演奏家はシャピュイをおいて他にいない。 この初期の録音では、未だ片鱗を窺える程度であるが ... 。なお、これはアルテルナティムの形で録音された最初のオルガン演奏かもしれない。 Toku ☆


ルイ・クープラン:初録音/ミシェル・シャピュイ (スヴィニのクリコ・オルガン)
LOUIS COUPERIN - Erstveröfentlichung/First Publication
Michel Chapuis

Archiv/DGG (D) 198361 (LP)
(廃) - Rec: 1965.04
●クープランといえば、フランソワ? だが、フランソワに面白い要素は何もない。オルガン作品なら、骨太な音楽と 美しく質朴な和声を持つルイの方を。退屈な録音ばかりのルイの中では、未だシャピュイを凌駕するものはない。この演奏で初めて、光輪のように煌めく色彩と神々しさがルイの中に存するを知ることだろう。Fugetzu ☆☆ ; ●オルガン音楽の分野においては、一般的には有名なフランソワ・(大)クープラン より 内容の濃い、対位法を駆使した骨太の音楽を書いたのが叔父のルイであった。その楽譜が入手不可能に近いこともあって作品の評価が遅れたとも言えるが、この録音も知名度が低い。Toku ☆☆


18世紀フランスのオルガニストによるノエル/ミシェル・シャピュイ (サールユニオンのケニック・オルガン)
Noëls des Organistes Français du XVIIIe Siècle / Michel Chapuis
Valois (F) MB 795, MB 311, Das Alte Werk (D) SAWT 9596-A (LP)
(廃) - Rec:1968.12
●シャピュイがヴァロワに移籍して最初の録音。音楽のエッセンスを鷲掴みにし て生命力溢れる響きに魅了されよう。シャピュイの録音には、あまりこういう傾 向が聴けないだけに貴重な記録でもある。下記ジルの録音同様、このように剛毅 ながら清々しい演奏は、古典作品の録音全体の中でも数少なく、名盤の誉れが高 い1枚だ。('03.08.07 修正) Fugetzu ☆☆☆ ; ●シャピュイが今までに残したフランス古典の録音は、さほど多いものではない。 このアルバムにおける溌剌とした演奏は中でも格別のもので、比類ないアーティキュレーションやフレージングを聴かせる。録音も優れており、是非ともCD化を望みたい。 Toku ☆☆1/2


バッハ: オルガン作品集/ミシェル・シャピュイ (14枚組)
J. S. Bach - l'œuvre d'orgue / Michel Chapuis
Auvidis (F) 4864 (14 CDs)

●いささか消去法的要素もなくはないが、数あるバッハのオルガン全集のうち、優れた音色感と巧緻な和声感、そして研ぎ澄まされたアーチキュレーションに富む、シャピュイ盤を挙げざるを得ないだろう。バッハにおけるシャピュイの妙味は、複雑な対位法作品になればなるほど、その面白みを増す。特にカノン風変奏曲 BWV769 の見事な出来映えは、シャピュイの音楽的本性が、多層多重な音の綾をクリヤに繙(ひもと)く力量に卓(すぐ)れているかを示すものに他ならない。これはまさにシャピュイの和声感覚の卓越性に存するのである。 Fugetzu ☆☆ ; ●昨年没後250年を迎えたこともあって現在、有名無名とり混ぜバッハ・オルガン音楽の全曲録音はかなりの数に上る。 しかし数百曲全ての「演奏」が「音楽的」な内容を伴うことは稀である。 技術的には、些細なミスや、難しいパセージで走ってしまうといった難点はあるのだが、譜読みが浅いとか 音楽的に空疎さを感じるといったことは少ない。また、シャピュイのバッハは極めて色彩的である(個性的なレジストレーション)が、 これも寧ろ、伝えられているバッハ自身のオルガン演奏の特徴と一致するものなのだ。 Toku ☆☆

ブクステフーデ: オルガン作品全集/ミシェル・シャピュイ (全5枚)
BUXTEHUDE - L'ŒUVRE D'ORGUE 1 5
Michel Chapuis

Valois (F) V 4431 4435
- Rec: 1972-Sep 1973-Nov
●クラフト同様、やはり立ち返るべき録音のひとつである。シャピュイの直線的快活さが、豊かな会堂の響きを伴いつつ、鋭いエッジで豪快に斬り込む。快感すら覚える。ブクス特有の音楽進行での突如の断絶、和声的奇形などがあるがままに示され、この意外さの面白味こそ、シャピュイのブクスの愉悦であろう。コラールでの明るく磨かれた音色と和声も、ドイツ人系の顰《しか》めっ面的堅苦しさから解放され、心地よい。 Fugetzu ☆☆ ; ●ブクステフーデ・オルガン作品の全曲録音は、現在ではかなりの数に上る。フランスの奏者によるものが多いが、シャピュイの録音を聴けばそれも肯けると言えよう。フランス語も堪能であったこの「デンマークの作曲家」の音楽は、ドイツ的であるとは言い難い。クラフトが弾いたブクステフーデの項で述べた通り、シャピュイの録音の中でも、大理石の内装で豪快な響きを持つチオンビルの教会で弾いたものが格別に良い。 Toku ☆☆1/2

グリニ/ミシェル・シャピュイ
Grigny - Le Livre d'Orgue
Michel Chapuis

Astrée/Auvidis (F) E 7725 (2 CDs)

●シャピュイの演奏は直線的な斬れ味が鋭く、現代的なストレートさを持った演奏である。グリニの音響的調和、対位法的面白さに関しては軍配をあげたい録音だが、使用楽器の好みが分かれるところ。グリニーは、シャピュイ盤とクドゥリエ盤の 2 盤を聴けば、大方、その音楽の在り方は理解できるだろう。しかし、イゾアールが醸し出したような 神秘的交歓こそ必要ないが、古楽的スタンスによるグリニの演奏には、これぞ名演と言えるものが意外に少ないのが事実である。('03.08.07 修正) Fugetzu 1/2 ; ●フランス的な大らかさと対位法的な精緻とのバランスの上に成り立つグリニの音楽こそは、フランスの古典オルガン音楽が到達した数少ない頂点の一つである。筆者は1970年夏、バッハ全集の一部を録音するためデンマークに滞在中のシャピュイが、グリニの Veni Creator を弾くのを聴くことができた。その開放感に満ちた演奏が、未だに忘れられない。 が、この録音では使用楽器はともかく、演奏に集中力が欠けているように思われる。フレージングにのびやかさがない。Toku ☆

フランソワ・ロベルデ: フーガ と キャプリス / ミシェル・シャピュイ
FRANÇOIS ROBERDAY - FVGVES & CAPRICES
Michel Chapuis

Astrée (F) E 7768
- Rec: 1977.03 (廃)
●シャピュイによるロベルデ集。まとまったロベルデ録音が現在殆どないという以上に、決定盤の価値がある。ロベルデの素朴で力強く、簡素ながら高潔な音楽には、やはりシャピュイの卓れた和声感覚の持ち主でなくてはその良さは出てこない。楽器音色の質朴な美しさもさることながら、情緒ある和音の心地よさや剛毅なフーガなど、演奏の愉悦感は得も言われぬ豊かさを醸し出す。 Fugetzu ☆☆ ;  ●王室御用達の金細工職人、晩年には破産して失意の中に病死 ... 音楽家としてのロベルデの生涯は謎に包まれている。シンプルだが極めて個性的な書法はフランスオルガン音楽史上特筆すべきもの。そういった意味で、シャピュイの初回の録音(その項参照)には特別に惹かれるトラックがあった。またこの録音は、マイクのせいか、やや口が大きい。しかし、現在入手できる録音の中では総合的にこれが良い。ロベルデの作品は特にフランスの古典オルガンを前提としたものではなく、彼自身は弦楽アンサンブルで演奏してもよいと言っているくらいなのだが...。Toku 1/2   (残念ながら、これも廃盤になってしまったようだ。 '03.09.18)



Michel CHAPUIS ( ミシェル・シャピュイ, 仏. 1930〜  )



管風琴音盤百選 演奏家別 一覧
Last updated: 2002. 12. 26 ... Compiled by Toku <cd100@orgel.com> .


管風琴音盤百選 (トップページ)

ホワイトキューブ・オルガンコンサート バーチャル・コンサート/MP3 オルガンの美術館
ホワイトキューブ・オルガンコンサート