PIERRE COCHEREAU : l'organiste de Notre-Dame Solstice (F) SOCD 94/96 (3-CD set) ●コシュローのノートルダムでの即興録音は、かなりの量に上ると聞いているが、 これまでリリースされていた録音が何だったのか、と言いたくなるような凄絶な音楽の記録となっている。74年の「スケルツォ・サンフォニック」は、まるで輝 きが繚乱する生命体。3枚目のミサでの即興も、深淵を抉る力だけではなく、何か予兆的ともいえる広大な包容力ある演奏。このボックスは、コシュローのみならず、即興演奏史に深々と爪痕を残す記録といえよう。 Fugetzu
The Art of Improvisation / Jean Guillou, Organ Dorian (USA) DOR-90101 ●ギユーの即興録音の中でダントツなのがこれ。4ヶ所での即興録音を拾遺した ものだが、どの即興も峻烈かつ複雑な音響、知的かつ劇的さも有する展開に溢れ、 音響・音楽ともにギユーの骨頂を遺憾なく発揮した瞠目すべき内容ばかり。現代のオルガン即興演奏の ひとつの頂点をなすものと評価したい。 Fugetzu
L'âme en Bourgeon (Hommage à Olivier Messiaen) / Improvisations of Naji Hakim on poems by Cécile Sauvage. Narrator: Catherine Salviat. Concert at La Trinité. Rejoyce (F) JOYCLASSIC 004 (Rec: 1998-Dec) ●メシアンの母セシル・ソバージュの詩『芽生える魂』の朗読とハキムの即興。 オルガンと朗読のコラボレーションは、オルガンの豊穣な音色が表現的に奏効し面白い内容の録音が多いが、これはその中でも出色。メシアン自身による録音もあるが、即興における演奏内容は格段にハキムの方が面白い。詩の感興表現の自在さと閃きの豊かさ、音のパレットの広大さ、どれを取っても素晴らしい内容で、ハキムの録音の中でも精彩を放つ1枚。Fugetzu ☆☆1/2 ('03.09.07 修正) ; ●ハキムは即興を得意とするが、これはその中でも格別霊感に満ちた演奏。本人から聞いたところでは、 この録音の直前、彼はひどい偏頭痛の発作に襲われていたという。 Toku
Improvisations / Thierry ESCAICH Chamade (F) 5635 ●エスケシュの持ち味は、振幅の激しい情念表現と迅速膨大な伝統書法の処理能力である。この 4 主要聖務に資する即興演奏では、その暴力性は勿論のこと、スパコンのような音楽形成の演算能力の方に驚嘆する。多様な伝統書法の包摂を実現しながら、風琴を多彩なパラメータでダイナミックに操ってゆく。風琴演奏では難しい細かなデュナーミクの技法など、実に見事だ。中でも「聖週間」の 3 つの即興が特に素晴らしい。彼の持ち味は、激しい情念の波のみならず、視覚イメージにもよく訴求する点で、大変わかりやすさも持ち合わせている。 Fugetzu 管風琴音盤百選 入門用ディスク
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