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THE ART OF VIRGIL FOX - Volume II EMI Classics (USA) 7243 5 65913 2 5 ●フォックスのアクの強さは、正直、苦手でもあった。しかし、憑依したかの如き 熾烈な集中力を持つ一方で、とろけるほど美しい歌心を表現できる演奏家でもある。このアルバムは 古典から現代までの小品を集めた録音だが、美しいながらも何と血潮の濃い音楽になっていることか! 少々 過剰ともいえる表現性は、しかし彼だけしかなし得ない形で、最も自然な音楽の流れを作り出していることがわかるだろう。 Fugetzu
Vol. I も同様に優れている。どちらを聴くか、両方取るか、まずは曲目で決めてもいいだろう。 Toku Vol. III は対照的に、フランス・ロマン派や近代のオリジナル作品が中心を主体に聴ける。圧倒的な演奏の強度。 Toku ☆☆☆ [2004年6月現在、Amazon.jpでは在庫切れ] なお、3枚とも Amazonで 最初の5曲の冒頭を試聴できる。
Hommage à DURUFLÉ / Thierry ESCAICH Calliope (F) CAL 9939 ● 恐るべきオルガニスト、エスケシュによるデュルフレ・トリビュート盤。自作 を除く作品演奏という観点からも興味深いが、内容の素晴らしさに度肝を抜かれる。「組曲」は、この作品の持つダイナミクスを徹頭徹尾引き出した演奏で、他の同曲録音では類例を見ない。激流と静粛な深淵とが頻繁に交差し、デュルフレの音楽に本来存する濃厚さが強い求心力を伴って、初めて顔を出したといってよい。また「4つのモテット」につけられたエスケシュの即興も、大変見事なもの。 改めてデュルフレの音楽の奥行きを実感できる 1 枚である。 Fugetzu ☆☆1/2 ('03.08.28 修正) ● パリ音楽院で8つのプリミエ・プリを取り、現在は母校で作曲を教えるエスケシュ。オルガニストとしてはデュリュフレの後継者として、サンテティエンヌ・デュ・モン教会の主席奏者を務める。特に即興演奏を得意とし、このCDでもデュリュフレのモテトでアルテルナティムに奏される即興(特にトラック12)が良い。デュリュフレのトッカータは、終結部に向けての演奏が圧巻。録音も透明感が高い。Toku
César Franck : Intégrale de l'uvres pour orgue Jeanne Demessieux festivo (NL) FECD 155-156 (2-CD set) - Rec: 1959-Jul ●数あるフランクのイチオシ名盤。解釈そのものではなく、フレーズの隈取りとテ ンポの取り方の巧妙さに特徴がある。中でも「交響的大作」とコラール第2番は見 事だ。ドゥメシュはフランクを窮めて即物的に扱う。特になかなか解決しない、 漠としがちな和声の姿態変容を明快に捉える。決して表現的な濃さはないが、フ ランクに纏わりつきがちな靄が一掃され、音楽も無駄を語ることがない。オルガ ン操縦術がこれほど見事なフランクには、滅多にお耳にかかれないだろう。 Fugetzu
Great European Organs No. 53 - Keith John plays the Organ of the Kallio Church, Helsinki, Finland Priory (UK) PRCD 638 - Rec: 1996-Feb ●ジョンの技術・音楽性両方の実力に驚かされる1枚。リストとシェーンベルクが 特筆もの。リストは通常のオルガン版ではなく敢えてピアノ版からの編曲である。しかし、風琴的表現力をピアニスティックな特質へ「翻訳」するものに非ず、むしろ大袈裟な慟哭と浄福劇に終わりやすい原曲を根底から逆照射するのであり、淡泊だが密度の濃さに改めて驚かされる。同じ意味で、駄作と思われてきたシェーンベルクも同様。豊かで適切な音色と全ての音が克明に聞こえる演奏により、初めて真価を問うたといえよう。聴くほどに味わい深い。Fugetzu
The contemporary organ at Notre-Dame de Paris - XENAKIS, CHAYNES, CHAPELET / Francis Chapelet, etc. Solstice (F) SOCD 192 ●クセナキス、シェーヌ、シャプレの作品・即興をまとめた1枚。不思議なこと に一番精細を放つのは、シャプレの火山に寄せた即興演奏だ。前2者はクラスタの威容に直撃される妙味はあるが、オルガンという楽器の必然性をとことん感じないのに対し、火山活動を擬した音の生態的変容でありながら、クラスタを含め、シャプレは遙かに「オルガン音楽としての」生と意味とを獲得している。 火山に魅せられた風琴奏者シャプレの録音の中で、異彩を放つ1枚! Fugetzu
PIERRE COCHEREAU : l'organiste de Notre-Dame Solstice (F) SOCD 94/96 (3-CD set) ●コシュローのノートルダムでの即興録音は、かなりの量に上ると聞いているが、 これまでリリースされていた録音が何だったのか、と言いたくなるような凄絶な音楽の記録となっている。74年の「スケルツォ・サンフォニック」は、まるで輝 きが繚乱する生命体。3枚目のミサでの即興も、深淵を抉る力だけではなく、何か予兆的ともいえる広大な包容力ある演奏。このボックスは、コシュローのみならず、即興演奏史に深々と爪痕を残す記録といえよう。 Fugetzu 管風琴音盤百選 入門用ディスク
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