Toccata! Keith John plays the Organ of St Mary's, Woodford Priory (UK) PRCD 002 - Rec:1987-May ●ジョンは、一聴、ギユーを喚起するものの、さらにクール。少しも脂ぎったところがなく、全体 きっぱり醒めた音楽になっている。特に、透けて見えるような音響と、少しも曖昧さを許さぬ 緻密なアーチキュレーションに統率され、オルガンらしからぬ?感触すらある。この録音で最も見事なのは、 ラフマニノフ〜ジョン編のパルティータだろう。Fugetzu
Rhythmic Energy - I Keith John plays the Organ of the Hallgrimskirkja, Reykjavik Priory (UK) PRCD 532 - Rec: 1995-Feb/Mar ●ジョンの面白さは、緻密だが肩のこらない音楽表現と精緻な風琴演奏技術の見事な止揚にあり、風琴奏者として奇跡的な均衡の上に成り立つ。彼が自身の編曲に拘泥する理由もそこにあると思う。特に楽器の音色パレットを豊かにかつ全く適切に使える音感覚、また混濁なく全ての楽音を克明に聞かせるアーティキュレーションなど、聴く者を飽きさせることはない。このチャイコフスキーやプロコフィエフは、面白いだけではなく、聞こえない音が全くないという驚異の演奏だ。風琴演奏の極北とも言えるジョンを聴くべし。 Fugetzu ☆☆ ; ●レイキャビクの街を見下ろすアイスランド最大の教会に設置(1992年)された大型オルガンを使用。 ジョンの編曲演奏による「くるみ割り人形」は、現代オルガンの音色可能性を極限まで追求した名演。 通常のオルガン演奏とは隔絶しているが、確固とした合理性に裏付けられたものであることは言うまでもない。トランスクリプションが、充実したオルガン音楽を求めた結果であることを雄弁に示す一枚。 Toku ☆☆1/2 ('03.10.18 修正)
Great European Organs No. 53 - Keith John plays the Organ of the Kallio Church, Helsinki, Finland Priory (UK) PRCD 638 - Rec: 1996-Feb ●ジョンの技術・音楽性両方の実力に驚かされる1枚。リストとシェーンベルクが 特筆もの。リストは通常のオルガン版ではなく敢えてピアノ版からの編曲である。しかし、風琴的表現力をピアニスティックな特質へ「翻訳」するものに非ず、むしろ大袈裟な慟哭と浄福劇に終わりやすい原曲を根底から逆照射するのであり、淡泊だが密度の濃さに改めて驚かされる。同じ意味で、駄作と思われてきたシェーンベルクも同様。豊かで適切な音色と全ての音が克明に聞こえる演奏により、初めて真価を問うたといえよう。聴くほどに味わい深い。Fugetzu キース・ジョンは 2003年8月に来日し、白石ホワイトキューブでリサイタル を行った。
管風琴音盤百選 演奏家別 一覧 Last updated: 2003. 10. 18 ... Compiled by Toku <cd100@orgel.com> .
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